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高野 秀機; 石黒 幸雄
JAERI-M 5714, 35 Pages, 1974/05
Cr、FeとNiの実効捕獲断面積が1~800KeVの範囲で計貸され、ABBN型の群定数がJAERI-Fast Setの70群構造で与えられる。幾つかの評価済み核データを用いてこれらの断面積の不確かさが調査される。このことは群定数及びS.SとFe試料のドップラー実験解析に対する比較から検討される。Feの1.15KeVの共鳴パラメータとこのエネルギー附近での滑らかな捕獲断面積に対する不確かさは大変大きく、ドップラー係数に大きな影響を与えることが示される。ドップラー解析において、ENDF/B-IIIデータを用いた結果は他の核データを用いた結果よりも良く、更に1~800KeVでENDF/B-IIIデータのFeの捕獲断面積を約15%大きくすると実験値を非常によく再現することが示される。
今園 孝志
no journal, ,
一定の入射角で13.5keV領域をカバーする非周期Ni/C多層膜回折格子を搭載した平面結像型分光器を開発した。この多層膜は共に5.6nmの周期長を持つ2種類の二層膜から構成されている。一つは、多層膜周期長に対するNi厚の比が0.5、膜総数は79の標準的なNi/C多層膜である。最上層はCである。もう一方は、膜厚比0.8で、膜順序が逆のC/Ni二層膜である。結果的に、最上層であるNiの直下のC層は厚さ3.92nmの連続膜となる。非周期多層膜は格子定数1/2400mm、溝深さ2.8nm、デューティ比0.5のラミナ型回折格子上に積層された。その回折効率は、2.13.3keVにおいて0.85.4%を示し、多層膜を積層する前のAuコート回折格子に比べて、2.1keVで7倍、2.3keVで4470倍、3.0keVで102倍と著しく向上した。これは非周期Ni/C多層膜によってもたらされたことを示すものである。